公開日 2021年11月19日 最終更新日 2021年12月1日
前回のブログでは、不妊治療のきっかけについてお話ししました。
今回は多嚢胞性卵巣症候群:PCOSについて、少し掘り下げてみようと思います。
多嚢胞性卵巣症候群 PCOSとは
多嚢胞性卵巣症候群は、以下のように定義されています。
「両側の卵巣が腫大・肥厚・多嚢胞化し、月経異常や不妊に多毛・男性化・肥満などを伴う症候群」
日本産婦人科医会
二度目の宣告を受けるまでは、20代だったのと、排卵誘発剤飲めば良いと医者に言われたから…というのもあり、
そこまで真剣に向き合おうとも調べようとも思いませんでした。
実際、極近しい友人の中にも、同じ診断を受けた人がいたくらい、身近なものなのかとも思っていましたし。
女性の約5〜10%に見られる症状という事ですので、決して珍しい症状ではなく、
不妊治療においては治療法も確立されているというところが何よりの希望でした。
多嚢胞性卵巣症候群と判断される要素
婦人科で受けた説明によると、男性ホルモンの値が高いとか、LHが高いといった血液検査で判断できるものと、
エコー検査をした時のネックレスサインと呼ばれる小さな卵胞が沢山出来ている状態を総合的に見て判断すると言われました。
私の場合は、LHの値が異常に高く、その時はネックレスサインは確認できなかったものの
多嚢胞性卵巣症候群で間違いないという診断を受けました。
男性ホルモンの値は正常でしたが、
LHがここまで高いと将来的に糖尿病も気をつけなければいけないという、
思いもよらぬ指摘までされました。
特効薬のようなものはなく、
妊娠希望時に排卵誘発剤を飲む、
という選択しかないのだという事も説明を受けました。
また、排卵誘発剤を飲むことで多胎妊娠の可能性がわずかばかり上がる、という事も。
実際、多嚢胞性卵巣症候群は体質みたいなものだと私は認識しており(※個人的な見解です。)、
体重を落とす事で改善されるとか、気付かないまま妊娠出産をする人もいるなど、様々な症例があると多くの記事で読みました。
体重については医師から特に指摘もなく、恐らく標準体重くらいだったので、
もう体質なんだろうと腹を括りました。
体重を落とす努力は一応したのですが・・・していたはずなのですが、
こればっかりは現状維持でずっと変わらないものでした。
増やさないでいる事で精一杯(;’∀’)
多嚢胞性卵巣症候群と妊娠
多嚢胞性卵巣症候群は、不妊原因の一つと言われています。
生理不順や多毛など、自覚できる症状もあるかと思いますが、
医師の診断を受けない限りはっきりとはわからないPCOS。
結婚後に、改めて多嚢胞性卵巣症候群 PCOSと診断された時は不安も沢山ありました。
自力では排卵が難しい、という事。
不妊治療を行わなければいけない、という事。
若い頃から腹をくくっていて、覚悟はできているものの、
どのくらい時間がかかるかわからないし、
やっぱりいざ ”その時” が来たら不安もあります。
治っているかもしれないという期待も少しあったことは事実です。
そしてなにより、妊娠可能かどうか?という事。
しかし、医師から何度も告げられた、
「治療すれば妊娠は可能です」
という言葉。
勿論、妊娠が確約されるものではないけれど、そして不妊の原因ではあるけれど、
可能性はあるというのがとても心強かったです。
多嚢胞性卵巣症候群を公表していた有名人のブログでも、妊娠出産の報告がなされているのを拝見し、勇気を貰ったこともあります。
今となっては、万年生理不順を抱えていた自分は、
若い頃に多嚢胞性卵巣症候群だと診断を受けて良かったと思っています。
自分自身の身体、そして生理と向き合う事は大事なのだと、
この年になって改めて気付かされました。